“イナグヌショウガツ”盛大に 渡嘉敷村で浜下り


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女性が主役の渡嘉敷区の「浜下り」でカチャシーを舞う区民 =22日、渡嘉敷港旅客待合所広場

 【渡嘉敷】渡嘉敷村渡嘉敷区(吉原立巳区長)、阿波連区(金城健一区長)両区の「浜下り行事」が旧暦3月3~4日に当たる21、22日の両日、両区で盛大に開かれた。

 旧暦3月3日は、3月節句と赤ちゃんの初お重を祝い、各家庭ではごちそうを詰めた重箱を仏壇に供えて、家族の健康、家内安全・繁栄を祈願する。各海岸では女性たちが潮干狩りをする姿も見られた。
 4日は、渡嘉敷区ではイナグヌショウガツ(女の正月)といい、正午から渡嘉敷港旅客待合所広場に赤ちゃんからお年寄りまで約150人が集まり、女性と子どもが主役の浜下りを楽しんだ。区が招待したプロによる民謡ショーもあり、飛び入りやカチャーシーで盛り上がった。
 区民の新垣キヨさん(87)は「昔から盛大に行われている行事に参加できるのは健康の証し。毎年楽しみにしている」とカチャーシーを舞ってみせた。
(米田英明通信員)