【中国時報】日本植民地時代の鳥居修復を宣言


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 台中市の林佳龍市長はこのほど、台中市公園に横倒しの形で設置されている日本植民地時代の鳥居を年内に修復し、新たなランドマークと位置付けると宣言した。文化人などから歴史的汚点を顕彰するかのような行為に賛同できないと批判の声が上がっている。

 鳥居は103年前、台中神社の鳥居として建立され、1942年の廃社によりいったん撤去されたが、2000年に存在が確認され、現在の位置に移設された。台湾では唯一横倒しのまま保存されている鳥居として知られている。
 鳥居修復に対し淡江大学の林金源副教授は、ことしが台湾が日本に割譲された下関条約から120年に当たると指摘。その年に、皇民化強化の象徴として建立した鳥居を修復するだけでなく、ランドマークにするのは歴史認識の誤りだと強い遺憾の意を示している。