いろんな種類が釣れる季節


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 6月はいろんな種類の魚がよく釣れる月、沖縄独特のスコールのように「カタブイ」する梅雨時は特によく釣れる。気になる黒潮の流れと沖縄近海の水温を、昨年と比較してみた。黒潮の流れは10キロほどずれているが水温は26度と同じ。近海の水温は久米島で25度と1度低く、伊平屋付近では24度と2度も低くなっている。(5月27日現在)

『6月の狙い魚と釣り場』
 ◎バケツ満杯、サビキ釣りのミジュン釣り。安定している宜野湾漁港に続いて前週今帰仁村の運天漁港(ウッパマビーチ横)と運天港(旧古宇利島行きフェリー乗り場)でミジュンがクーラー満杯、流行のはしかのように各地の漁港でも釣れ出しそう。
 ◎泡瀬一文字のカゴ釣りでガチュン狙い。群れが接近しているがカーエー狙いが多く釣る人が少ない。中級者カゴ釣りで狙い目。
 ◎グルクン、日に日に上昇中。手ぶらでOK。船釣り半日コース4980円、1人平均20匹以上。(「いつでも来てください」、マンモス・丸上間船長談)
 『磯の大物ガーラ接近中、産卵期のアーラミーバイも狙える』
 ◎5月29日、北谷と糸満海岸でタマン仕掛けをぶち切るガーラのアタリ。糸満では伊敷さん、北谷では小田さん、いずれもタマンを釣り上げた後の夜明け5時前後、道糸12号をぶち切るアタリ、ボラの餌でスタードラグリールで本格的ガーラ仕掛けで狙う。
 ◎産卵後のアーラ荒食いする。データでは7月に釣れたミーバイの平均体重が、産卵後で30%も軽くなる。本命は宜名真駐車場下。

『夜釣りのウキ釣りカーエー』
 磯釣り対象魚の中でいつも釣れるポイントが決まっているカーエーだが、釣果を決めるのは半径50センチぐらいのピンポイントと棚を正確に攻める腕の勝負。釣り場は南から西崎、与根、三重城、泊赤灯、都屋、前兼久、名護21世紀、本部マックスバリュ、渡久地、山川、辺土名、安田、汀間、金武、石川、赤野、浜比嘉の各漁港、快適性なら泡瀬一文字、本部釣りイカダの夜釣り(ポイント図は防波堤釣り入門参照)
 『夜釣りのタマン、中南部西海岸好調、水温上昇で6月はポイント北上する、伊平屋・伊是名爆釣れ期待』。水温が2度低い北部の離島が狙い目。
 ◎6月のタマンの狙い、潮とヒットタイムの予想。2―4日と15―17日、29―30日の大潮回り、ベストは15、16、17日の闇夜、時刻別ヒット予想タイムは表を参考。

《各地の釣果》
 ◎グルクン釣り半日コースのフカセ釣りで、1メートルのヤマトナガイユを釣った内間仁基さん、5月20日。(マンモス丸)
 ◎三和交通釣りクラブ、糸満パヤオでマグロ、マンビカーなど。5月28日、与根漁港からりえ丸(大城船長)での釣果。
 ◎今年18匹目のタマンと小田拓さん。26日、北谷海岸で63・2センチの釣果。(サンノリー北谷)
 ◎糸満潮崎で64センチのタマン。メンズカットYOUの伊敷裕さん、28日午前4時の釣果、その後大物にサオを持ち逃げされた。(マンモス糸満)
 ◎初めて釣ったタマンが73・6センチの大型。25日、玉城努さん、イカ釣りから転向して1カ月の釣果、ポイントは名護。(マンモス泡瀬)
 ◎ミジュンの朝帰りを漁港入り口で待ち伏せするオニヒラアジ。ミジュンは夜になると群れで港外に出て、早朝漁港内に帰ってくる。それを待ち伏せするオニヒラとそれを狙うルアーマンの早朝の駆け引き。(熱田漁港)
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 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)グルクン半日コースで釣れたヤマトナガイユと内間さん
(2)三和交通釣りクラブのパヤオ釣り釣果
(3)北谷海岸のタマンと小田さん
(4)糸満のタマンと伊敷さん
(5)タマン釣り1カ月、初めて釣った大タマンと玉城さん
(6)アングラーにキャッチされたオニヒラアジ