原発事故後の福島の人々 大石芳野さんが写真展


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写真展「福島 FUKUSHIMA 土と生きる」のちらし

 フォトジャーナリストの大石芳野さんが、東京電力福島第1原発事故に遭った福島の現状や人々の姿を撮影した写真展「福島 FUKUSHIMA 土と生きる」が12日から6月14日まで川崎市の「東海道かわさき宿交流館」で開かれる。

 大石さんは原発事故の2カ月後の2011年5月からほぼ毎月、福島へ通い撮影を続けてきた。計画的避難区域となった飯舘村では、避難を拒否して愛犬と暮らす夫婦と出会った。2人は「自分たちの生まれたふるさとだから、ここから離れては生きられない」と話した。
 11年6月、相馬市の牧場で、酪農業の男性が自殺。壁に「原発さえなければ」と書き残していた。大石さんは「原発事故のせいで心の病になり、生きていけないという人が大勢いる。そういう現状を知ってほしい」と話している。
 23日には、大石さんの講演会「福島を撮り続けて」が開催される。
 問い合わせは東海道かわさき宿交流館、電話044(280)7321。月曜休館。
(共同通信)