スマホで多言語解説 県立博物館・美術館


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スマートフォンによる多言語解説をPRする安里進館長=1日、那覇市の県立博物館・美術館

 県立博物館・美術館は1日、スマートフォン(スマホ)を利用した博物館常設展示の多言語音声ガイドを導入した。展示室入り口でアプリをダウンロードし、50カ所の展示に近づくと、自動的にスマホに解説文が表示され、音声を聞くことができる。日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語で説明される。

 国建システム(那覇市、幸地長秀(たけひで)社長)が県の支援事業で開発した。1日から2015年度末まで観覧者の利用状況や使い勝手を検証する。
 同館はこれまでも無料の音声ガイドを貸し出していた。従来の音声ガイドには解説文が表示されず、操作も難しいと指摘されていたため、改善した。
 従来の音声ガイドは13年度に約3500件、14年度に約5千件貸し出され、需要が高まっている。だが、利用された言語の内訳が分からなかった。新たなガイドでは利用された言語や滞在時間が分かるようになり、同館は集客や展示の改善に生かしたい考えだ。
 安里進館長は「県内外の観覧者に多言語のガイドを利用して理解を深めてもらいたい」と話した。