辺野古基金 宮崎駿氏「沖縄の覚悟」支援、鳥越俊太郎氏も共同代表


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設阻止を目的とした「辺野古基金」の準備委員会は8日、那覇市内で記者会見し、共同代表に映画監督の宮崎駿氏とジャーナリストの鳥越俊太郎氏が新たに就任すると発表した。宮崎氏はスタジオジブリを通して「沖縄の人たちがそういう覚悟をするなら、支援するしかないと思う」との談話を発表した。基金に寄せられた寄付額が8日現在で1億4138万1702円、5421件になったことも発表した。

 卓越した業績を残した世界の映画人に贈られる米アカデミー名誉賞を受賞するなど、アニメ映画の監督として世界的に高い評価を受ける宮崎氏が共同代表に就任したことで、今後基金への支援がさらに広がることが予想される。
 準備委によると、宮崎氏へは4月末に正式に共同代表への就任を依頼。これに対して5月4日、承諾する本人の署名入りの文書が準備委に届いていた。
 準備委は13日に結成総会を開く。総会には宮崎氏、鳥越氏をはじめ、すでに共同代表の就任を受諾している元外務省主任分析官の佐藤優氏や俳優の故菅原文太氏の妻・文子氏、報道写真家の石川文洋氏にも出席を呼び掛ける方針。
 準備委代表の新里米吉県議は「宮崎さんは県民、国民をはじめ世界的に有名な方であり、共同代表に就任していただいたことで基金を全国、世界にアピールできる。非常に意義のあることだ。新基地を造らせない運動にも連動していくと思う」と歓迎した。
 取扱金融機関については、沖縄県労働金庫が県内からの振り込みを無料としているほか、琉球銀行は同行の口座からの振り込みを無料とする。

宮崎駿氏
鳥越俊太郎氏