原子力規制委員会が再稼働の前提となる審査を進めている四国電力伊方原発3号機(愛媛県)について「原発の新規制基準を満たしている」と結論付けた「審査書」案を、20日の定例会合で公表する見通しであることが15日分かった。了承されれば事実上の審査合格となる。
東京電力福島第1原発事故を教訓に、過酷事故や地震、津波対策を強化した新規制基準に基づく審査の合格は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続き3例目。
今後、設備の詳細設計をまとめた工事計画や、原発の運用ルールを定めた保安規定の認可のほか、地元同意も必要となる。
(共同通信)