「洋楽＝３」コラブロ『スターズ』

クラシカル・クロスオーバー界に輝く５の新星

　２００４年にデビューしたイル・ディーヴォはサイモン・コーウェルが３大テノールをアイデアにして作ったグループですが、その後も彼の主催するオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』からはスーザン・ボイル、ポール・ポッツらがデビュー、クラシカル・クロスオーバーというジャンルが確立されました。

　コラブロは１４年に同番組で優勝した男性５人組。グループ名はコラボーレーションとブラザーを組み合わせた造語です。イル・ディーヴォとワン・ダイレクションの魅力を持つ新人として脚光を浴び、昨年８月にリリースしたこのデビュー・アルバムは全英1位に輝きました。
　ミュージカルをテーマにした作品ですが、映画『アナと雪の女王』から『レット・イット・ゴー』、『ムーラン・ルージュ』から『カム・ホワット・メイ』、さらにジョン・レジェンドのカバーを収録するなどイル・ディーヴォらに比べ若いユーザーに向けた選曲がなされています。
　（ソニー・ミュージック・２５００円＋税）＝北澤孝
（共同通信）
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北澤孝のプロフィル
　きたざわ・たかし　１９４７年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫ、Ｓｕｐｅｒｆｌｙまで多岐にわたる。