県議会与党、抗議決議提案へ ハワイのオスプレイ墜落


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 ハワイのオアフ島で発生した米海兵隊所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故を受け、県議会与党5会派は抗議決議を提案する方向で調整を進めている。21日までに自民党などに決議への賛同を呼び掛けており、全会一致で可決できる見通しが立てば29日にも米軍基地関係特別委員会を招集する方針。6月定例会への提出を目指す。

 軍特委の新垣清涼委員長は「海外の事故だが、普天間飛行場のオスプレイと同機種の事故であり、死者も出ている以上、県議会としても対応する必要がある」と述べ、野党、中立会派の賛同も得て、全会一致での可決を目指す考えを示した。
 一方、自民党県連幹事長で軍特委員を務める具志孝助県議は「会派でまだ議論していないため、これから話し合う。ただ県連はこれまでオスプレイ訓練の県外移転を求めてきたほか、政府も事故の原因究明と公表を求めており、あらためて抗議決議が必要かは疑問がある」と述べ、決議案の提出に消極的な姿勢を示した。