平和の礎、87人追加刻銘へ


社会
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 県子ども生活福祉部平和援護・男女参画課は21日、沖縄戦犠牲者の名前を刻む「平和の礎」について2015年度は87人を追加刻銘することを発表した。刻銘者の出身地は県内33人、県外54人、外国出身者はいない。県外出身者の47人が岐阜県だった。

 岐阜県の説明によると、岐阜県内の遺族が昨年、沖縄旅行で平和の礎を訪ねた際に刻銘されているはずの父親の名前がないことが分かり、岐阜県に問い合わせた。そこで担当課が戦没者名簿を調べ直したところ、他にも刻銘されていない人が分かったという。
 一方、名前を削除する人は32人で、2004年度以降最も多い。削除者は全て県外出身者。平和の礎建立時に刻銘され、その後遺族からの申請で追加刻銘されたが、重複が分かり削除するケースが多いという。
 追加分を含めると、平和の礎の刻銘者は24万1336人。そのうち県出身者は14万9362人、県外は7万7402人、国外は1万4572人となる。刻銘は遺族からの申請に基づき、刻銘の基本方針に沿って決定される。
英文へ→87 new names inscribed on Cornerstone of Peace memorial in Okinawa