米軍機から4.5キロ部品落下 地元通報1日遅れ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米空軍嘉手納基地の北側滑走路を離陸滑走する、アンテナ部品を紛失したとみられる米海軍P3C哨戒機=20日午後0時3分ごろ

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地に所属するP3C哨戒機が、20日の飛行中に約4・5キロの銅製ワイヤのアンテナ部品を紛失していたことが22日、分かった。沖縄防衛局によると、落下場所は不明だが、海上で落下した可能性が高いという。

 同型機は翌日の21日、嘉手納基地を離陸する姿が確認されており、飛行停止措置は取られていない。
 防衛局によると、アンテナは無線通信に使用されているという。P3Cは昨年6月にも、機体の胴体から尾翼に張られたアンテナ部分が切れた状態で緊急着陸した。再発防止策の実効性などに対し、県や周辺自治体からは批判の声が上がっている。
 防衛局は21日午後5時半ごろに嘉手納基地から事故の報告を受け、同日中に県や自治体に伝えた。県は22日、在沖米空軍と防衛局に安全管理や再発防止の徹底を申し入れた。