普天間固定化阻止を 宜野湾市長、知事に協力要請


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要請書を手渡した後、翁長雄志知事(右)と握手する佐喜真淳宜野湾市長=22日、県庁

 佐喜真淳宜野湾市長が22日、県庁に翁長雄志知事を訪ね、27日からの知事訪米を前に米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還に県の協力を求めた。閉鎖・返還までの危険性除去や基地負担の軽減も求め、これらを県政の最重要課題として取り組むことや、固定化を避ける具体的手法を県としても示し、早期に取り組むことを要請した。知事は「普天間の固定化はなんとしても避けなければならない」との認識で市長と一致し、訪米で米政府に強く早期の閉鎖・返還を求めることを述べた。

 佐喜真市長は「まちづくり、危険性の問題が解決されていない。ぜひ普天間飛行場問題を解決できるよう力添えをお願いしたい」と要望した。「私たちが望むのは一日も早い返還と跡地利用だ。米国に伝えてほしい」と要望した。
 翁長知事は「まさしく私の考えと一致する」と述べた。辺野古移設の見直しを求める自身の立場と普天間の移設先選定は「政府の責任」として、辺野古移設を容認する佐喜真市長の立場を念頭に「若干の違いはあるが、普天間の固定化は絶対に許さないとしっかり伝える」と説明した。「どう解決するか、どっちが早くなるか、それぞれの考えもいろいろあるが、普天間の固定化を避けなくてはならないのが一番だ」と述べた。