県、語学人材確保へ 観光関連企業を調査


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 県文化観光スポーツ部は急増する外国人観光客の受け入れ体制を強化するため、留学生など語学が堪能な人材の確保方法や需要がある県内観光関連企業への支援方法を初めて調査する。今後外国人インターンシップ(就業体験)希望者と企業のマッチングも視野に入れる。

 県は現在、上海と北京、香港の海外事務所を通して、提携できる現地の大学などから情報収集しているほか、県内のホテルや旅行会社への聞き取り調査も実施している。
 一方、外国人インターンシップ生を受け入れる際、査証(ビザ)申請手続きの資料準備など課題がある。県は、関係会社とも意見交換し、今後企業への情報提供も検討している。
 県は2014年度、語学人材を採用する企業に対して一部の人件費を補助する事業「語学リーダー設置支援」を行った。しかし、企業が求人を出しても応募がないなどで、結局4社しか採用できなかった。県観光振興課は「語学人材を採用したい企業はあるが、どこに人材がいるのか分からない。本年度はまず人材確保の方法などを調査していきたい」と話した。