「県民意思しっかり伝える」 知事、訪米へ出発


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訪米を前に激励しようと集まった住民らとともに両手を掲げて意気込む翁長雄志知事(中央)ら=27日午前11時すぎ、那覇空港

 翁長雄志知事は27日、訪米のため那覇空港を出発した。名護市辺野古への新基地建設反対を米国に伝えることが目的で、出発前に空港で記者会見した翁長知事は「県民の意思をしっかり伝えたい」と意欲を語った。

 会見では、26日に菅義偉官房長官が辺野古移設阻止を掲げる翁長知事をけん制する発言をしたことにも触れ、「基地の建設が大変厳しいと(菅長官も)感じているのではないか」と指摘。「米国は国内問題としているが、私たちからするとまさしく米国が当事者だ。県民の意思を無視して、知らんぷりはできないことを伝える」と決意をにじませた。
 空港には、多くの人が見送りのために詰め掛けた。翁長知事や訪米に同行する稲嶺進名護市長とともに「ガンバロー」の気勢を上げ、「頼むよ」「頑張って」と激励した。
 翁長知事は来月5日までの日程で訪米し、31日~来月4日の日程でワシントンに滞在。米政府や議会関係者、シンクタンクなどを訪ねる。ワシントンに先立ち27~29日には県の姉妹都市ハワイ州を訪ね、県系3世のデービッド・イゲ知事らとも会談する。【琉球新報電子版】