琉大図書館、耐震工事で1年間閉館 1カ月前告知に学生困惑


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 琉球大学付属図書館(西原町、花城梨枝子館長)が7月1日から2016年6月30日まで、耐震改修工事のため1年間閉館する。琉大図書館は閉館の告知を20日にホームページに掲載。休館の1カ月前の告知に学内からは「一方的で急過ぎる。論文執筆、研究活動に支障が出る」などの声が上がっている。

学生有志が週明けから利用制限の改善を求める署名活動も展開する予定。
 休館期間中の学生向けの貸し出しは、蔵書検索システムとメールで事前に予約し仮設窓口で貸りる形になる。一部書籍・資料は利用できない。自習スペースの代替は、空き教室の活用を検討している。学外の一般利用者向けの対応は検討中。
 突然の閉館を問題視した学生有志4人は、25日に図書館長宛てに申し入れ書を提出した。申し入れ書は、閉館の影響は計り知れないとし(1)全学生向けの説明会の開催(2)閉館期間中も既存の付属図書館と同等のサービスを提供すること(3)閉館期間の短縮化-などを求めている。
 琉大図書館側は「日程ぎりぎりまで、部分的に開館できないか検討していた。安全性の確保ができないことから全館閉館になった。一般利用者への対応など決定次第、随時HPで掲載していきたい」と話した。
 学生有志代表の塚崎昇平さん(23)は「学生や教職員の意見も聞いて、閉館期間中も図書館機能を維持する方法を考えてほしい」と話した。

※注:塚崎昇平さんの「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし