性暴力被害相談、4カ月で112件 県ワンストップ支援


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 「県性暴力被害者ワンストップ支援センター(略称・♯7001)」の初めての運営検証委員会(委員長=金城弘昌・県子ども生活福祉部統括監)が4日、沖縄県庁内で開かれた。2月の開所から、延べ112件の相談があったことが報告された。

相談者は10~70代の26人。内容はレイプ9件、強制わいせつ7件、配偶者らによる暴力(DV)6件、性的虐待1件、その他1件、詳細を聞くまでに電話が切れてしまうなどの不明2件だった。電話相談105件、面接5件、病院や警察に付き添う同行支援2件だった。
 5月から3人の顧問弁護士と契約、県が初回1時間の相談費を払う取り組みも報告された。相談者の医療費助成の開始も確認した。
 センターは県が県看護協会に委託している。県は、「♯7001」電話相談の平日午前9時~午後5時の受付時間を、相談員17人のスキル向上を図りながら、今後、拡大する方針。医療費助成は県警でも行われているが、警察への通報を拒むケースもあり、同センターでも行うことになった。避妊や性感染症の予防、診断書の取得などを助成する。
 委員会では、県児童相談所や県女性相談所との連携の必要性が指摘され、定期的に連絡会議を開いていくことが決まった。