【中国時報】抗がん新薬開発研究 台湾の高校生が成果


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 コロンビア大学の研究プロジェクトに参加した台湾の高校生が、初めてタンパク質の一種であるヒトリン酸果糖キナーゼの結晶化に成功した。その成果が世界的科学誌「ネイチャー」に掲載され注目を集めている。

 実験を行ったのは、台北市立建国高校3年生の司福恩君。一昨年の夏休み、コロンビア大学のファルサド・ホロハル教授が主催する研究プロジェクトに参加した。2カ月間6~8時間の実験を繰り返し、それまで3年間できなかった結晶化に成功した。
 実験は新しい抗がん剤の開発を目的とするもの。人体が吸収可能なタンパク質の結晶化に成功したことで、新薬開発は大きく成功に近づいた。司君の名前は研究を主催した2人の筆頭著者に次ぐ第2著者として論文に掲載されている。