【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり17日午前、同市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で工事関連車両の進入を止めようとする市民と、市民を強制的に排除する県警の機動隊との間でもみ合いになった。市民の1人が手に持っていたトランシーバーが機動隊員に当たったとして、県警はこの男性を一時拘束した。
ゲート前は午前6時半から8時ごろまで、県内の議員団や市民100人余が座り込み、工事関係車両の進入はなかった。午後9時、工事作業員が乗ったとみられる車両約10台が入った。一時拘束された男性は15分後に解放された。
拘束された橋本武志さんは?(??)=宜野座村=はもみ合いでボタン四つが外れたという。「混乱の最中なのでどの場面を『当たった』としているのか分からない。今後注意するようにと言われたたが、やっていないと答えた」と話した。現場にいた大田朝章弁護士は「故意でなければ公務執行妨害は成立しない」と指摘した。
一方、海上のスパット台船3基と大型クレーン船1基の計4カ所で海底掘削(ボーリング)調査が続けられた。市民らは船4隻とカヌー16艇、ゴムボート1艇で作業中止を訴えた。浮具(フロート)を越えて抗議した11人が海上保安庁のゴムボートに拘束された。【琉球新報電子版】