「大ヒット盤」w―inds.『In Love With The Music』


社会
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超絶レベルに驚くだろう
 デビュー15年目となる男性トリオの通算35作目。媒体露出が少ないことやアイドルとして活躍してきたことから、意外と一般に知られていない彼ら。本作は、目利きのリスナーにこそオススメしたい。

 表題曲は、彼らに多いクラシカルなディスコ・チューン。数年前は、橘慶太の高音がやや気負っていたが、本作では譜割りの細かいメロディーを、実にスムーズにノリよく歌っている。緒方龍一や千葉涼平のラップやコーラスとの連携も見事だ。試しに同時収録のインストで歌ってみれば、その超絶レベルに驚くだろう。
 カップリングの『HEADS UP』は、走り続けようと誓うミディアム・チューン。間断なく続く打ち込みとピアノが、世間の冷酷さと温もりを交差させるようだ。
 付属のDVDには表題曲のミュージックビデオが収録されているが、3分26秒中、1秒たりとも無駄のない3人のダンスに息をのむ。本作を堪能すれば、自分がよく知らないモノの中から、より上質な魅力に迫りたくなるはず。
 (ポニーキャニオン・CD+DVD初回盤A・1389円+税、通常盤は926円+税)=つのはず誠
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つのはず誠のプロフィル
 つのはず・まこと 1968年生まれ。総合化学会社、広告代理店勤務を経て、T2U音楽研究所を設立。音楽市場分析のほか、音楽配信サイトやオムニバスCDの選曲を手がける。
(共同通信)

In Love With The Music 初回盤A (DVD付)
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