泡盛10年連続出荷減 ビールは3年連続増


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 沖縄国税事務所は24日、2014年度に県内の酒造会社が出荷した酒類の課税状況を発表した。全酒類の課税出荷量は前年度比4・0%減の7万1258キロリットル、課税高は同4・0%減の105億3千万円でともに前年度を下回った。

酒類別ではビールが微増だったものの、泡盛は出荷量、課税高ともに10年連続の減少となり落ち込みが続いている。
 泡盛は県外向け出荷よりも県内向け出荷の方が減少幅が大きくなっており、足元の消費にも課題が見られる。
 ビールの出荷量は0・2%増の2万3557キロリットル、課税高は0・3%増の42億7400万円で、増加は3年連続となった。
 これに対し、泡盛の出荷量は6・4%減の2万190キロリットル、課税高は6・7%減の40億5600万円。過去最高だった04年以降、減少が続いている。このうち、県内向けの出荷量は6・8%減の1万5782キロリットル、県外向けの出荷量は5・1%減の4409キロリットルだった。県内向け出荷量は9年連続、県外向け出荷量は2年連続で減少した。
 発泡酒や清酒、リキュールなどの「その他の酒類」の累計は、出荷量が5・6%減の2万7511キロリットル、課税高が6・6%減の22億円と2年ぶりの減少に転じた。
 全酒類の出荷量の7万1258キロリットルは「沖縄美ら海水族館」の巨大水槽約9杯半に相当する。出荷量、課税高ともに04年度をピークに減少傾向にあり、13年度は増加したものの、再び減少に転じた。
 人口減少などを背景に酒類の消費量は全国的にも減少傾向にあり、県内でも若者のアルコール離れなどが減少要因として指摘されている。
英文へ→Shipments of Awamori slide for 10th consecutive year