糸満観光より便利に 15日からバス実証実験


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「いとちゃんバス」と「いとちゃんmini」の前でテープカットする関係者=13日、糸満市の道の駅いとまん

 【糸満】糸満市は15日から、那覇空港と同市摩文仁の糸満観光農園を1日12往復する空港直行バス「いとちゃんバス」と、市内81カ所を大型ワゴンで巡回する地域観光交通「いとちゃんmini」の実証実験をスタートさせた。市民や観光客の交通手段を構築することで、地域活性化を目指す。

 55人乗りのいとちゃんバスは、国道331号バイパスを経由して道の駅いとまんや糸満漁港、平和祈念公園など、市内の観光地を回ることができる。お昼の便には観光ガイドが乗車し、観光PRを行う。車内では無料Wi―Fiが使える。
 停留所は12カ所。那覇空港から糸満観光農園まで乗車した場合、運賃は790円(大人)で1日乗車券は1500円。
 予約制のいとちゃんminiは、公共交通機関の少ない三和・高嶺地域を中心に80カ所の停留所を設置し、乗り合いの大型ワゴンが停留所間を巡る。運行時間は午前7時から午後8時。利用30分前までに道の駅いとまん内の予約センターに連絡し、行き先や時間を調整する。料金は初乗り300円(大人)で以降3キロごとに100円加算。
 13日に開かれたお披露目会で上原裕常市長は「バスの運行で市内に点在する観光施設への移動が格段に向上する。観光客や市民の皆さんに積極的に利用してもらいたい」と話した。
 いとちゃんminiの予約受け付けは午前6時半~午後8時半。連絡先は(電話)098(840)3210。