イリオモテヤマネコ共存へ課題語る 石垣で記念シンポ


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イリオモテヤマネコの保全の在り方などについて討論する登壇者ら=28日午後、石垣市民会館

 【石垣】竹富町西表島のみに生息する国の特別天然記念物イリオモテヤマネコ発見50年を記念するシンポジウム「奇跡の命 どう守る」(主催・イリオモテヤマネコ発見50年記念事業実行委員会、琉球新報社)が28日午後、石垣市民会館で開かれた。

ヤマネコに詳しい琉球大学理学部の伊澤雅子教授が「イリオモテヤマネコの現状と保全の課題」と題して基調講演したほか、保護活動に当たる関係者らが討論した。
 講演で伊澤教授はヤマネコの保全について「交通事故が今大きな問題となっている」と課題を挙げ、注意喚起の対策強化を訴えた。さらに山の中に入る観光客が増えているとして「山地部で問題が起こる可能性がある」と指摘し「今後は観光が大きな課題になる。対策を考えないといけない」と提起した。
 討論会では「ヤマネコとの共存」について、動物保護団体や地域住民など関係者が意見を交わした。
英文へ→Symposium to mark 50th anniversary of discovery of Iriomote wild cat