社会

「友愛の絆」後世に 兵庫・沖縄交流で記念フォーラム

島田叡氏の功績を後世に伝えるための方法など意見を出し合ったパネルディスカッション=28日、県立博物館・美術館

 兵庫県出身で、沖縄戦当時に沖縄県知事を務めた島田叡(あきら)さんを原点に始まった兵庫県と沖縄県との交流を振り返ろうと、兵庫県と同県青少年本部は28日、「戦後70年記念フォーラム~沖縄の島守が原点となった兵庫・沖縄友愛」を県立博物館・美術館で開いた。

参加した約100人が両県の「友愛の絆」を確認し、島田さんの功績を後世に伝えるための方法について考えた。
 島田さんが原点となり、沖縄が本土復帰した1972年には「沖縄・兵庫友愛連携」が調印され交流が始まった。沖縄県高校新人中央大会では優勝カップ「島田杯」にその名が冠された。
 基調講演では園田学園女子大名誉教授の田辺眞人さんが、歴史的成立過程から見る兵庫県の特徴などを話した。
 「友愛70年・未来へ伝えるメッセージ」と題したパネルディスカッションでは田辺氏を司会に討論した。島田叡氏事跡顕彰期成会会長の嘉数昇明会長(73)は島田さんの功績を伝えるため作成した冊子を示し、「主観で過剰に美化してはいけない。身近に接した人の証言を事実のまま記すことで自然と島田さんへの思いが湧き上がってほしい」と話した。
 交流が始まった当時の兵庫県知事の秘書として友愛連携に関わった高橋守雄さん(66)は、26日に落成した島田氏の顕彰碑周辺への植樹や、兵庫県のリーダー育成事業として行われた兵庫県青年洋上大学の同窓生や家族らが交流するイベントを沖縄で開く計画があると話した。
 兵庫・沖縄両県の青年らが交流する友愛キャンプに参加した吉永裕登さん(21)=浦添市=は島田さんについて「すごい人だったと身をもって知った」と話した。同じくキャンプに参加した大田美沙希さん(20)=兵庫県=は「幼い時から友愛関係について学べるよう、小中学生を対象にした事業をしてはどうか」と提案した。