米軽飛行機、滑走路外れる 慶良間空港が閉鎖


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 米軍嘉手納基地嘉手納エアロクラブ所属の軽飛行機1機が28日午後0時半ごろ、座間味村の慶良間空港に着陸する際に強風にあおられ、滑走路を外れて停止した。乗っていた米国人4人にけがはない。事故を受け滑走路は閉鎖された。同空港事務所と空港管理者の県は操縦士から話を聞くなどして原因を調べている。

 嘉手納基地によると、軽飛行機はセスナ172型。県によると軽飛行機は空港北側から滑走路に進入したが、強風にあおられて機体前方のプロペラが滑走路に接地し破損。その影響で滑走路を外れて約20メートル離れた空港内の緑地に停止した。
 同クラブは米空軍嘉手納基地の飛行愛好家らでつくるレクリエーション組織。この日の空港使用届を県に提出していた。16日にも慶良間空港を利用している。
 慶良間空港は座間味村の外地島にあり、滑走路長は800メートルで管制官はいない。定期便はない。28日の着陸予定はこの飛行機のみだった。2014年度の離着陸数は316回。
 エアロクラブのセスナ172機は08年10月、奄美空港から嘉手納基地に戻る途中に燃料切れによるエンジン停止のため名護市真喜屋の畑に墜落し大破する事故を起こしている。