「大ウナギもいる?」 児童らが田原川調査


社会
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川に入って調査する参加者ら=6月27日、田原川

 【与那国】「田原川を調べてみよう~生き物調査~」(与那国いとなみネットワーク主催、与那国町教育委員会共催)が6月27日に行われた。福島県の環境水族館アクアマリンふくしまのスタッフの吉村光太郎さんを講師に招き、田原川沿いを参加者と歩きながら、見えた水中の生き物や調査方法について教わった。

 河口から上流まで、かごを仕掛けたり、たも網を使ったりして、オオクチユゴイ、コンジンテナガエビ、テンジクカワアナゴ、オオウナギなどが確認できた。全流域で、外来生物のテラピアの個体数が最も多く、参加者からは生態系への影響を心配する声が聞かれた。

 調査には小学生から大人まで、幅広く参加した。小島重寿君(久部良小3年)は「水は冷たくて気持ちが良かった」と話した。

 長濱伊織君(久部良小4年)は6月7日に行われたホテイアオイの駆除作業や水質調査にも参加した。他の子どもたちからも「大きなウナギはいる?」など元気な声が響いた。

 「アクアマリンふくしまでは、東日本大震災の被害で展示施設を失い、復旧後も新たな展示個体の導入が困難な状態」と吉村さん。今後の展示と研究に役立ててもらうため、アヤミハビル館で飼育していたタメトモハゼが寄贈された。(山本友紀通信員)