座間味にサンゴ新種 「ザマミハナゴケ」と命名


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 琉球大学理工学研究科博士課程の宮崎悠さん(29)と同大学理学部のジェイムズ・デイビス・ライマー准教授(42)らが、座間味村で新属新種の八放サンゴを発見したことがこのほど分かった。2日発行の国際学術誌「ZooKeys」に掲載された。

 2012年7月に座間味島の阿真ビーチの水深約1メートルで石の裏に付着していたのを宮崎さんが見つけ、「Nanipora kamurai」の学名と、「ザマミハナゴケ」の和名を付けた。
 八放サンゴは一つのポリプに八つの触手を持っているのが特徴。一般的にソフトコーラルで柔らかいが、ザマミハナゴケは珍しく石灰質の骨格を持っている。白亜紀以前に太平洋に分布していた種の生き残りと考えられるという。
 宮崎さんは「見つけたものに名前を付けるのが夢だった」と喜びを語り、ビーチで発見したことに「まだ調査が必要」と指摘した。ライマー准教授は「沖縄の海は新しい発見があり、多様性がある」と話した。