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りゅうぎん総合研究所(池端透社長)はこのほど、2015年の県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果をまとめた。効果額は、1軍キャンプを実施した球団が前年より1球団減少したことなどから、過去最高を記録した前年と比べ0・9%減の88億300万円となった。ただ水準は過去2番目。
全体の観客数が減少した一方で、県外からの観客数が前年を上回り、消費や宿泊が好調で高水準を維持した。
15年に県内で1軍春季キャンプを実施した国内のプロ野球球団は、1球団減の9球団。オリックスが野球場の老朽化などを理由に、宮古島市から宮崎市にキャンプ地を移転した。2軍キャンプを含めると、前年と同じ10球団が実施した。
観客数は2・5%減の31万1500人だったが、そのうち県外客は5万4千人で5・9%増加した。広島に復帰した黒田博樹投手らが集客に貢献した。
観客の宿泊や飲食費用などの直接支出額は0・8%減の56億9千万円。内訳は飲食費が13億8100万円、宿泊費が13億7600万円、土産品・グッズ購入が10億2200万円。
直接支出額のうち、県内で自給した額を示す直接効果は1・9%減の50億8400万円。原材料やサービスを提供している産業への波及効果を示す1次間接波及効果は1・6%減の22億5千万円。
各産業への生産誘発効果を示す2次間接波及効果は4・0%増の14億6900万円だった。
りゅうぎん総合研究所は「スポーツコンベンションの推進による地域振興は今後も期待される。ただ施設の整備や更新が重要な課題だ」と指摘した。