科学学術で協力推進 OISTとハワイ大が協定


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科学学術協力に関する基本協定書に調印したOISTのジョナサン・ドーファン学長(左)とハワイ大学のロバート・ブレイ・ブロマン学長代理=現地時間10日午後2時30分ごろ、ハワイ州議会議事堂

 【ハワイ=与那嶺松一郎】沖縄県とハワイ州との「沖縄・ハワイクリーンエネルギー協定」の更新に併せて、沖縄科学技術大学院大学(OIST)とハワイ大学は10日(現地時間)、「科学学術協力に関する基本協定書」に調印した。共同研究の推進をはじめ教員や院生、職員間の交流、セミナー開催など、科学分野を中心にして両校の協力関係を築いていく。

 ハワイ州議会議事堂で開かれた調印式に出席したOISTのジョナサン・ドーファン学長は「大学は社会的な問題に立ち向かう使命がある。世界規模の問題は世界規模で技術を結集することが大事だ。パートナーシップは双方に利点をもたらす」と述べ、OISTで実証してきた新エネルギー技術をハワイで導入するなどの方向性を提起した。
 ハワイ大学のロバート・ブレイ・ブロマン学長代理は「沖縄とハワイのこれから5年間のエネルギー協力は、多面的に取り組まなければならない。学術交流はとても大切になる」と沖縄とハワイの産業協力の広がりとして大学間の協定の意義を指摘した。