宮崎駿氏、辺野古阻止「あらゆることを」会見で明言


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日本外国特派員協会の記者を前に「辺野古に埋め立ての基地を造ることは反対だ」と語る宮崎駿氏=13日、東京都小金井市のスタジオジブリ(日本外国特派員協会提供)

 【東京】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画阻止を目的に設立された「辺野古基金」の共同代表で、アニメ映画監督の宮崎駿氏が13日、都内で日本外国特派員協会所属記者を対象に会見した。

宮崎氏は「辺野古に埋め立ての基地を造ることは反対だ。沖縄の人の過半数以上が辺野古に基地を造ることに反対している。これから困難な道があるが、永続的にあらゆることをしていく」と辺野古移設に反対する自身の考えを述べ、新基地建設阻止に向けてさまざまな手段で協力していく姿勢を見せた。
 会見は外国特派員協会のメンバー限定で行われた。全て記者との質疑応答だった。
 宮崎氏は辺野古基金の共同代表に就任すると決めたことについて「沖縄返還の年の4月、大事な沖縄の友人が東京の大学に入るためにパスポートと伝染病予防注射の紙を持って東京に来た。その時の話を思い出すと、沖縄の人にものすごく申し訳ないと思う。それで共同代表を引き受けることにした」と言葉を詰まらせながら語った。
 海外メディアに一番伝えたいことを問われると「沖縄の人々が基地を撤去したいと思っていることを伝えてほしい」と期待した。
 国会で審議中の安全保障関連法案は「私と逆の考えだ。軍事力で中国の膨張を止めることは不可能で、別の方法を考えるために日本は平和憲法を持ったのだと思う」と指摘した。
 法案成立を急ぐ安倍晋三首相については「憲法解釈を変えた偉大な男として歴史に名前を残したいのだと思うが、愚劣なことだ」と批判した。
英文へ→Hayao Miyazaki tells reporters he will do everything he can to prevent Henoko base construction