「洋楽＝３」フランク・シナトラ『シナトラ・グレイテスト・ヒッツ』

加山雄三との奇跡のデュエットが話題

　歌手、俳優として活躍した２０世紀を代表するエンターテイナー、フランク・シナトラ。その生誕１００周年を記念して制作されたオールタイム・ベスト盤です。

　これまでシナトラが在籍した全てのレーベルから彼の代表曲を厳選、時代を追って聴かせてくれます。ありがちな周年企画のベスト盤とは一線を画したポピュラー音楽史的にも貴重な作品と言えましょう。
　１９３９年ハリー・ジェイムス楽団での最初のスタジオ・レコーディング『オール・オア・ナッシング・アット・オール』からトミー・ドーシー楽団時代のミリオン・ヒット『アイル・ネヴァー・スマイル・アゲイン』、コロンビア時代の『サタデイ・ナイト』、キャピトル時代の『オール・ザ・ウェイ』、リプリーズ時代の『ニューヨーク・ニューヨーク』といった各時代の名唱に加えて、日本盤にはボーナス・トラックとしてシナトラを尊敬する加山雄三とのバーチャル・デュエットでの『マイ・ウェイ』が収録されています。
　（ユニバーサル・ＤＶＤ付き限定盤３２４１円＋税・通常盤２５９３円＋税）＝北澤孝
（共同通信）
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北澤孝のプロフィル
　きたざわ・たかし　１９４７年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫ、Ｓｕｐｅｒｆｌｙまで多岐にわたる。