ライブ感あふれるアメリカン・スタンダード集
毎夏来日公演にあわせてリリースされるジョイスの新作は、彼女らしいスムーズなサンバ、ボサノバなどでアレンジされたアメリカン・スタンダード集、同様の企画は古くはナラ・レオンまた小野リサも行なっています。
アメリカン・スタンダードとボサノバの相性が良い理由は、アントニオ・カルロス・ジョビンらが創ったボサノバ自体がアメリカのジャズやポピュラー・ミュージックをベースにしていたからで、アメリカン・ミュージックのセンスがボサノバらしさの要素でもあるからです。
初来日から30周年の節目ということで日本のファンの趣向にあわせて選曲、詞も分かりやすく英語を採用したそうです。また全体を通して感じられるライブ感はジョイス自身がギターと歌を同時に演奏、バンドもそれを聴きながらレコーディングするというスタジオ・ライブから生まれました。音楽的にはベストな方法ですが演奏の完璧さが求められます。ボブ・ディランも新作で採用した方法です
(日本コロムビア・2800円+税)=北澤孝
(共同通信)
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北澤孝のプロフィル
きたざわ・たかし 1947年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、MONKEY MAJIK、Superflyまで多岐にわたる。
日本コロムビア (2015-07-22)
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