ゲート前100人抗議 辺野古、作業は確認されず


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作業関連車両がシュワブに入るの止めようとする市民ら=22日午前7時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、22日午前10時半、大浦湾では沖縄防衛局による海底掘削や浮具(フロート)の移動などの作業は確認されていない。市民らは抗議船3隻とカヌー8艇を出し、警戒している。

 辺野古のキャンプ・シュワブゲート前では22日も早朝から抗議行動が行われ、新基地建設に反対する市民ら約100人が集まった。午前7時ごろ、車両の進入を止める市民と機動隊の間で押し合いになり、騒然とする場面もあった。機動隊とのもみ合いで男性1人が指にケガをした。
 新基地建設に反対する県議や市町村議らも大勢訪れた。辺野古に近い宜野座村の真栄田絵麻村議は「宜野座村民も生活や命に影響が出るので体を張って頑張っている。移設阻止に向けて一緒に頑張って行こう」と呼び掛けた。
 滋賀県から初めて参加した宮内弥生さん(44)は「機動隊も地元の人で、同じ沖縄の人同士が対立させられている状況が悲しい。涙が出そうだった」と話した。【琉球新報電子版】