平和メッセージ、ケネディ大使に送付 東アジア共同体研究所


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平和メッセージを安倍首相、ケネディ駐日米大使に送ることを発表する緒方修センター長(中央)ら=22日、県庁

 東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターの緒方修センター長らが22日、県庁で記者会見し、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する「平和メッセージ」を安倍晋三首相、キャロライン・ケネディ駐日米大使に送ると発表した。6月に名護市で開いたシンポジウムで採択したメッセージを英訳した。同研究所は10月にも名桜大生らと共同で鳩山由紀夫元首相を招いたシンポジウムを開く。

 メッセージは、沖縄戦の経緯や米軍基地が集中する現状などを指摘し、辺野古移設を「自由と平等と民主主義に反する」と批判。「民意を無視した強硬な基地建設に異議を唱(とな)え、やんばるの自然環境の保全と持続可能な利用による地域の振興、地域住民の安全で安心な生活環境の確保、そして多くの県民が目指す平和な島の実現に向け、声を上げていく」と訴えている。
 奥住英二東アジア共同体研究所特別研究員は、安保法案について触れ「軍事力は領土を守り、国民を守らない。(近隣諸国との)外交や文化、経済交流が大事だということを沖縄から発信したい」と述べた。【琉球新報電子版】