芸能・文化

親子3世代 受賞に喜び 沖縄民謡コンクール

國吉眞博師匠(後列)の指導の下、親子3世代で受賞した(前列右から)祖母の野里弘子さんと孫の山城香音さん、娘の香織さん=24日、八重瀬町

 【南部】八重瀬町の國吉眞博民謡研究所に通う親子3世代が、ことし6月の「第12回沖縄民謡保存会コンクール」に出場し、3人そろって受賞した。祖母の野里弘子さん(62)と娘の山城香織さん(32)が優秀賞、孫の香音さん(13)が新人賞を受賞した。

30年の歴史を持つ同研究所で、親子3世代のトリプル受賞は初めて。師匠の國吉さん(62)は「互いをライバルに、熱心に稽古に取り組んだ成果だ」と3人の健闘をたたえた。
 約10年前、沖縄民謡に関心のあった弘子さんが最初に研究所に通い始めた。「最初は音痴で大変だった。三線の調弦の方法も分からないし、音が外れても気づかなかった」と苦笑い。國吉さんも「相当音痴だったけど、熱心に稽古して今は音痴が直った」と笑う。
 歌三線に魅了された母に誘われ、娘の香織さんも3年前に入門。練習に励む2人の姿を見て、孫の香音さんも興味を持ち、昨年から研究所に通い始めた。弘子さんが自宅の部屋で練習をしていると、負けじと香音さんも隣で練習を始めるという。家族といえども、芸を競い合うライバルだ。
 コンクールの半年前、弘子さんは手の甲を骨折し、痛みと闘いながら練習した。香織さんは師匠に「千回歌え」と言われて実行した。初めてコンクールに出場する香音さんも、緊張に負けぬように練習を頑張った。
 それぞれ努力が実り、3人そろって受賞を果たした。弘子さんと香織さんは「次は最優秀賞を目指したい」と目標を掲げる。弘子さんの「一番のライバル」の香音さんは「将来は民謡歌手になりたい」と夢を語る。親子3世代の挑戦は続く。