ICT活用を実演 本紙記者に直接質問 NIE全国大会


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NIE全国大会の特別分科会でスカイプを通じてインタビューに答える玉城江梨子記者=7月31日、秋田市の秋田県民会館ジョイナス

 【秋田で関戸塩】第20回NIE全国大会秋田大会の特別分科会「NIEとICTの融合」で7月31日、本紙社会部の玉城江梨子記者がインターネットのテレビ電話・Skype(スカイプ)で那覇市の本社から会場のインタビューに答えた。

ICT(情報通信技術)を活用し、新聞に関する質問を教室から記者に直接投げ掛ける実演として行われた。
 講師の二田貴広NIEアドバイザー(奈良女子大付属中教諭)は「学校も新聞社も忙しいが、記者の話を聞くと生徒のモチベーションは上がる。強力なツールだ」と強調した。
 スカイプでは奈良市内小学校の中村友弥教諭がりゅうPON!平和学習特別号について「沖縄戦の被害、体験者の証言を聞ける時間が危機的な中で、私たちに何ができるのか問い掛けているのではないか」などと発言。玉城記者は「書いても伝わらなければ伝えたことにならない。全国的に戦争体験者がいなくなる中で、体験者の言葉が子どもたちに伝わり、考えて行動できるようになってほしい」と話した。
 甲斐崇アドバイザー(県立総合教育センター研究主事)は「つながるということが子どもたちの学びに必要だ。NIEでICTを使い、子どもたちの生きる力を育みたい」と述べた。
 分科会では参加者がタブレットを活用して毎日新聞と朝日新聞が提供している学校教育向けデジタル教材を操作、体験した。