那覇空港から宅配500円 ANAと沖縄ヤマト運輸


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ANAとヤマトの空港からの宅配サービス(クリックで拡大)

 観光客や帰省客でごった返すお盆期間の空港の混雑緩和につなげようと、沖縄ヤマト運輸(糸満市、赤嶺真一社長)と全日本空輸(ANA)は、那覇空港から自宅や旅行先まで全国一律500円で荷物を配送するサービスを期間限定で始める。

ANAの利用者限定で8月10日から18日まで。空港の混雑緩和の効果を測る試験的な実施で、全国初のワンコインサービスという。
 期間中は、那覇空港国内線ターミナル3階のANAチェックインカウンター近くに沖縄ヤマト運輸の特設ブースを開設し、三辺の合計160センチ、重さ25キロ以内の手荷物の配送を受け付ける。大きめのスーツケースや、ゴルフバッグも税込み500円で送ることができる。関東と九州は翌日に届き、その他の地域は翌々日の到着になる。
 那覇空港では、手荷物を預ける際に長蛇の列ができるなど、ゴールデンウイークや夏休みなどのシーズンは混雑が問題となっている。
 ANA沖縄空港支店総務課の浦口彰伸主席部員は「手荷物を預けるだけで最大で1時間程度待つこともある。待ち時間を少なくして時間を有効的に使ってもらいたい」と話した。
 沖縄ヤマト運輸の沖縄主管支店営業企画課の堀口友寛課長は「空港から直接自宅やホテルに荷物を送れ、チェックインや到着時の不便さを解消できる。サービス向上で沖縄へのリピーターを増やしたい」と述べた。
 今回の試験的な導入で好評を得れば、今後の本格的な導入を検討する。