大型で強い台風13号は8日未明から夕方にかけて先島地方を暴風域に巻き込んで通過し、同日夜には沖縄地方から遠ざかった。与那国島祖納で最大瞬間風速64・7メートル(午前3時17分)を観測。宮古島が8日午前3時ごろ、石垣島が午後1時ごろ、与那国島が午後4時ごろに暴風警報が解除された。石垣島や波照間島で指を挟んだり、割れた窓ガラスで擦り傷を負うなど3人がけがをした。石垣島では突風で看板が吹き飛んだり、車両が横転したりしたほか、与那国島でも塀が崩れるなどの被害が出ている。
台風の影響で先島諸島では最大7千戸が一時停電した。
午後6時現在、台湾海峡にあり、時速15キロで西へ進んでいる。石垣空港で55・0メートル(7日午後11時50分)、西表島大原で51・8メートル(8日午前0時46分)を観測した。与那国島で8日午後2時50分までの24時間降水量が387・0ミリに達した。今後も1時間に50ミリの雨が降ることが予想されており、沖縄気象台が土砂災害警戒情報を発表して注意を呼び掛けている。
中心気圧970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートル。中心から北東側220キロ、南西側190キロが風速25メートル以上の暴風域。
台風の影響で8日、空と海の便に欠航が相次いだ。海の便は宮古・八重山地区の全便を中心に欠航。9日は海上の様子を見て運行を決める。空の便は昼すぎまで欠航が続いたが、航空各社が夕方から臨時便を出すなどして対応している。