宮古島市 台風13号被害9452万 塩害拡大懸念


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 【宮古島】宮古島市は8日、台風13号による農作物被害が約9452万円(速報値)に上ると発表した。今回は比較的雨が少ない台風で、前回の台風9号のときの5分の1程度にとどまったことから、塩害による被害の拡大の懸念があり、市は農家に対し散水を呼び掛けている。

 基幹産業であるサトウキビは一部で折損が見られたが、おおむね暴風による被害は少なかったと分析した。被害率は1・4%、被害額は約8873万円。
 前回台風から立ち直り始めていたオクラは、強い風が長時間続いたことから葉が傷み、今後の成長が阻害される懸念があるという。被害率は12・9%で、被害額は579万円となった。
 一方で宮古島地方気象台によると、6日午前0時から8日午後4時までの総雨量は平良下里で31ミリ、農業地域の城辺で27ミリで、前回先島を襲った台風9号の179・5ミリ(7月9日から3日間、平良下里)の5分の1以下にとどまった。