米軍ヘリ墜落「情報公開不十分」と知事 防衛相「非常に遺憾」


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会談に臨む翁長雄志知事(右から2人目)と中谷元・防衛相=16日午後3時すぎ、県庁

 来県中の中谷元・防衛相は16日午後3時から県庁で翁長雄志知事と会談した。中谷氏は米軍ヘリうるま沖墜落事故について、「県民の皆さんに多大なる不安と心配をかけるので、非常に遺憾だと考えている」と述べた。

 また中谷氏は15日に北中城村の米軍キャンプ・瑞慶覧でウィスラー在沖米四軍調整官と面談し、事故の原因究明や再発防止を申し入れたことや、在沖米軍基地の返還に向けた意欲などを翁長知事に伝えた。
 これに対して翁長知事は「徒労感」という言葉を用いて米軍側が事故の情報を十分に公開していないことを批判し「(米軍側に問い合わせても)日米地位協定の大きな壁があり、しゃくし定規な返事しかほとんどない。日本国民を守るのが日本政府の役目なので、しっかりと仕組みがないと大変残念」などと述べた。【琉球新報電子版】