ラジオ体操 61年継続中 渡嘉敷小中、阿波連小


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61年間続けている児童・生徒の朝のラジオ体操=11日、渡嘉敷村中央公民館前大通り広場

 【渡嘉敷】渡嘉敷小中学校、阿波連小学校の児童・生徒らが両指定場所に一堂に会して継続実施している「朝のラジオ体操」が、ことしで61年目を迎えた。

渡嘉敷区では子どもや保護者らが村公民館前に集合、朝6時30分のNHK放送のラジオ体操に合わせて元気良く身体を動かし、心地良い汗を流した。
 村児童生徒のラジオ体操は、1954年に村役場に初めて親子ラジオ放送設備が導入されたのが始まりのきっかけ。両校の当時の児童会、生徒会が朝起き会活動の一環で実施し、現在まで続いている。
 本土復帰前、学校の教職員が子どもたちの自主性を損なうとして、1年間朝のラジオ体操を廃止したが、保護者らの要請で復活した経緯がある。
 子どもたちと一緒に参加している新垣一典渡嘉敷村教育長は「基本的な生活習慣の育成や学力向上、健康増進などにつながる」と成果を強調した。玉城芭流君(渡嘉敷小1年)は「体操の後は気持ちいいので楽しい」と話した。(米田英明通信員)