【中国時報】台湾人、飲酒に注意 がんリスク50倍


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 米スタンフォード大学の陳哲宏上級研究員は11日、同学と台北医学大学共催で行われたシンポジウムで、台湾人のアルコール分解酵素がアジアでも低く、アルコールによる発がんのリスクが50倍に上るという研究結果を明らかにした。

 体内に入ったアルコールは、発がん性物質であるアセトアルデヒドに分解され、さらに活性アルデヒド脱水酵素(ALDH2)によって無害化するが、台湾人の47%がこの酵素を持っていなかった。
 中国では35%、日本は30%、韓国では20%の人が同酵素を持たず、顔が赤くなったり気分が悪くなりやすく、長期間飲酒を続ければ発がん性物質が蓄積し、がんを誘発するとされる。同酵素を持たないのは漢人系のみで、台湾先住民では確認されなかった。