県、伊平屋―伊是名架橋 調査へ 総事業費減を模索


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 伊平屋島と伊是名島を結ぶ架橋を整備できるか検討するため、県土木建築部は本年度、調査に取り掛かる。関係者によると、「道路橋梁調査費」約5900万円の中から1千万円程度を充て、整備費用や費用対効果、環境への影響などを調査する。

伊是名・伊平屋架橋については両村が約50年前から整備を要望している。
 伊是名・伊平屋間にある無人島、具志川島を中継地点に両島を結ぶ架橋が整備できるか調査する。2011年度に一度調査した際、事業費が600億円程度と算出されたことから、今回はコスト縮減が図れないかや事業着手を目指す伊平屋空港との相乗効果が図れないかなどの観点での調査を検討している。
 伊是名、伊平屋両村とも人的交流や経済発展、人口減少の歯止めにつながるとして、架橋整備を県に求めていた。14年4月には両村でそれぞれ決起大会を開き、大会などで集めた約1800人分の署名を両村長が仲井真弘多知事(当時)に手渡していた。
 伊平屋・伊是名両村も本年度、架橋の実現性について調査している。両村の調査結果を踏まえながら、県も調査に取り掛かる。県道路街路課の上原国定課長は「11年度調査で明らかになった課題を克服できないか、検討するために調査していきたい」と語った。(当銘寿夫)