八重山採択協、非公開で再び育鵬社選定


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 【八重山】石垣市と与那国町の中学校で2016年度から4年間使用される教科書について、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・石垣朝子石垣市教育長)は2011年に続き、公民に育鵬社版を選定したことが18日、分かった。

協議会は開催日時や場所も非公開で、結果も公表していない。同社の教科書に関しては国防や憲法改正などで保守的な記述が多いことから一部の市民に反発が強く、前回、実質的な協議がないまま選定するなど手続きの面からも不備を指摘されていた。
 協議会は17日、市立図書館で開かれた。教育長や教育委員、保護者代表ら8人の委員が出席した。関係者によると、公民は全会一致で育鵬社に決まった。一方、歴史は帝国書院と育鵬社で意見が分かれ、石垣会長を除く7人で投票し、4対3で帝国書院を選定した。