エアロビ振り付けで美容と健康を 「Dacco」のライブ


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「Dacco」のLida(左)とYURAサマ

 文化部で音楽担当になってから、人気ミュージシャンのライブを頻繁に取材するようになった。情熱的な演奏だけでなく、楽曲ごとに異なる振り付けを覚え、ミュージシャンと一体となってライブを盛り上げている観客の姿に圧倒されることもしばしばだ。

 そんな中、エアロビクスのダンスを振り付けに活用し、ファンの美容と健康につなげようという取り組みをしているユニークな2人組「Dacco(ダッコ)」のライブを取材した。コスプレバンド「Psycho le Cemu(サイコ・ル・シェイム)」のメンバーのLidaとYURAサマが結成したグループだ。
 「左に2歩行ってから戻ります」「太ももの裏側が伸びているのを確認してくださ~い」。会場となった東京・新宿のライブハウスにYURAサマの声が響いた。取材したのは「初級編」のライブ。観客は皆、のみ込みが早く、基礎的なステップを次々にマスターし、「スナイパー物語」や「砂の城」といった2人の楽曲に合わせて心地よさそうに汗を流していた。
 「お客さまの9割以上が女性。美容と健康につながれば(ファンに)喜んでもらえると思った」とYURAサマ。2013年にYURAサマがエアロビクスのインストラクターの資格を取得し、エアロビクスコンサート(通称エアコン)を始めたという。
 エアコンは参加者全員で深呼吸をして終了する。YURAサマも「一番の目的はDaccoを楽しんでいただくこと。『しんどかった』で終わるのではなく、『楽しかった』と思っていただけるように気を付けています」と語る。
 ただし、エアコンにはドレスコードがあるので要注意。おっと、そんなに構える必要はありません。タキシードやドレスではなく、あくまでもジャージやTシャツなど動きやすい服装で…ということなので。
 Daccoは9月12日に東京・新宿でエアコンを開く予定だ。ライブに参加して健康に―。そんな時代がすぐそこまで近づいているのかも。(松木浩明・共同通信記者)
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松木浩明のプロフィル
 まつき・ひろあき 1996年入社し、昨年5月から文化部で音楽を担当。ダンス経験は盆踊りぐらい。
(共同通信)