台風15号、先島きょう暴風域 あすにも本島、久米島


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 強い台風15号は22日午後9時現在、石垣島の南南西約360キロにあり、勢力を維持しながら時速15キロで北北東に進んでいる。石垣島地方に22日午後10時29分、暴風警報が発表された。午後11時現在、8世帯12人が石垣市健康福祉センターに自主避難している。石垣島地方は23日明け方、与那国島地方と宮古島地方は23日昼前に暴風域に入る恐れがある。久米島は24日未明から明け方、沖縄本島は24日朝から昼前には暴風域に入る見込み。

 沖縄気象台によると、22日午後10時58分、竹富町波照間志多阿原で最大瞬間風速21・1メートルを記録した。
 23日に予想される最大瞬間風速は八重山地方と宮古島地方で60メートル、沖縄本島地方でも30メートルの予報。先島と沖縄本島周辺の海域ではうねりを伴い猛烈にしける。八重山地方と宮古島地方には波浪警報が発表されている。先島諸島は1時間に80ミリの猛烈な雨が降る見込み。
 台風15号は22日午前から勢力をやや落とした。22日午後9時現在、中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル、半径130キロは風速25メートル以上の暴風域となっている。
 那覇市の泊魚市場は24、25日が休市となった。
 沖縄地方を比較的ゆっくりとした速さで進むため、長時間にわたって暴風や大雨の影響を受ける恐れがある。気象台は先島諸島で暴風と高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。