久米島で「地球環境研修」 県外の女子高生ら招き


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海岸にすむ動植物の観察会をする生徒ら=17日、久米島町の真謝海岸

 【久米島】久米島町立久米島西中学校(島村一司校長)で17、18の両日、ノートルダム清心学園女子高校の学生らを招き、「高校生と地球環境問題を考える研修」サマーサイエンススクールが開催された。清心女子高の秋山繁治博士、鳥取大学の佐野淳之教授、清真学園高の大録貴代美教諭のほか中学生19人が参加した。

 雨が降り続き天候に恵まれない中、真謝海岸の動植物の観察、ヤジャーガマとだるま山森林のフィールドワーク、清心女子高2年の郷原雪枝さんによる調査・研究報告など、充実したプログラムが実施された。
 真謝海岸の観察会では、久米島ホタル館の佐藤文保館長から沖縄特有の生態について説明があり、参加者は熱心に聞き入っていた。だるま山森林のフィールドワークでは、リュウキュウマツやオキナワシャリンバイなどの樹木の高さや年輪を測定し、森林が吸収する二酸化炭素量を調べた。講義の中で佐野教授は森林の火入れを例に、環境保全の重要性を訴えた。
 中学生にとっては普段経験することがない貴重な実地調査となった。崎村凜華さん(久米島西中1年)は「知らないことがたくさんあって勉強になった。年輪の調査が興味深かった」、島袋桃花さん(同3年)は「高校生の皆さんが優しく分かりやすく教えてくれたので、楽しめながら活動できた」と感想を述べた。
(宮城修通信員)