全国学力テスト、沖縄の小学生上昇20位 中学は最下位


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 文部科学省は25日、小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施した全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果を公表した。県内の小学校は全教科(国語、算数、理科)を合わせた総合の平均正答率は全国20位で、昨年の24位から上昇した。中でも国語Bと算数Aは全国平均を上回った。

中学校は全教科とも最下位だったが、多くの教科で全国平均との差が縮小した。ことしは国語と算数(数学)に、3年に1度実施する理科が加わった。
 県内の小学校の平均正答率は、国語Aが69・3%(全国公立平均70・0%)で全国32位、国語Bは67・3%(同65・4%)で13位、算数Aは77・7%(同75・2%)で6位、算数Bは44・7%(同45・0%)で26位、理科は59・0%(同60・8%)で43位だった。
 中学校は国語Aは70・0%(全国平均75・8%)、国語Bは61・3%(同65・8%)、数学Aは55・8%(同64・4%)、数学Bは34・0%(同41・6%)、理科は45・9%(同53・0%)。全国平均との差は、国語で調査開始の2007年以来、マイナス8~マイナス6ポイントほどの開きがあったが、昨年はマイナス5ポイントほどに縮め、今回国語Bはマイナス4・5ポイントまで縮めた。数学も07年は全国平均差が数学Aでマイナス14・7ポイントあったが、昨年初めて10ポイント以内となり、今回さらにマイナス8・6ポイントまで改善した。
 今回の調査には県内公立小学校267校1万5173人、公立中学校150校1万4684人が参加した。都道府県別では小学校は国語、算数の1位が秋田で、理科は富山だった。中学校は国語の1位が秋田で、数学と理科は福井だった。

全国学力テストにおける沖縄県と全国の平均正答率の差 小学校(2011年は調査なし)
全国学力テストにおける沖縄県と全国の平均正答率の差 中学校(2011年は調査なし)