珍問答、笑い誘う アンガマが祖先供養 石垣のウンケー


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歌や踊りで祖先を供養するアンガマ一行。ウシュマイとンミーが珍問答で笑いを誘った=26日夜、石垣市登野城

 【石垣】旧盆ウンケー(お迎え)の26日、石垣市では、八重山の伝統行事「アンガマ」が各地で行われた。

グソー(あの世)からの使者とされるウシュマイ(翁)とンミー(媼(おうな))が、花がさをかぶったファーマー(子孫)を連れて各家庭を訪問。歌や踊りを祖先にささげ、独特の珍問答で見物客を楽しませた。アンガマは旧盆中に祖先を供養し、子孫繁栄を願う。
 市登野城の川平永光さん(76)宅には午後7時にアンガマ一行が訪れた。ファーマーが踊りを披露する合間に、甲高い声を発するウシュマイとンミーが見物客との問答に応じた。
 「旧盆はどうして3日間」との質問に「この世の正月三が日のようなものだから」と八重山言葉で回答。「もっと知りたかったら一緒にグソーに行こう」と笑いを誘った。川平さんの孫大浜花音さん(11)は「難しい質問の回答に困った姿が面白かった」と笑った。