普天間周辺は旧盆も騒音、うんざり 防止協定は形骸化


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旧盆中日の27日も普天間飛行場を離陸する米軍機=27日午後0時16分、宜野湾市の米軍普天間飛行場

 【宜野湾】27日午前6時半ごろ、米軍普天間飛行場所属のMV22輸送機オスプレイ約10機が相次いで、同飛行場に着陸した。県内は26日から旧盆入りしており、26日夕は滑走路南端に位置する上大謝名公民館で、92・0デシベル(騒々しい工場内に相当)の騒音値を記録した。基地周辺住民からは「旧盆も騒音で気分が悪い」などと反発の声が上がっている。

 日米合同委員会で合意した航空機騒音規制措置(騒音防止協定)には「特別に意義のある日は、訓練を最小限にするよう配慮する」との規定があるが、協定は事実上、形骸化している。
 旧盆ウンケー(お迎え)の26日は名護市野古のキャンプ・シュワブ周辺の上空でも米軍ヘリが飛行する様子が確認されている。27日は国外での演習から戻ったオスプレイに加え、午前から午後にかけてAH1ヘリとUH1ヘリが断続的に飛行場周辺を旋回する様子も確認された。宜野湾市の基地被害110番には苦情が6件あった。
 飛行ルート下の浦添市に住む下地久雄さん(66)は「お盆だからというより、やりたい放題の演習で、もう出て行ってほしい」とうんざりした様子で語った。