グスクでヨガ 歴史思い、自然に癒やされ


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自然を感じながらヨガを行い、リラックスした様子で体を伸ばす参加者ら=8月29日、南城市知念の知念城跡

 【南城】自然豊かなグスク内でヨガや瞑想(めいそう)をすることで、心身を整える催し「ヨガinアマミキヨ」が8月29日、南城市知念の知念城跡で開かれた。

参加者らは鳥のさえずりや木々のざわめき、城跡内を吹き抜ける風などに癒やされながら、リラックスした気持ちで体を伸ばした。
 市ウェルネス事業の一環。市内の城跡でヨガの催しが開かれるのは初めて。知念城跡は琉球創生の神・アマミキヨが創った七御嶽の一つである知念森の中にある。
 ヨガに先立ち、市ガイド・アマミキヨ浪漫の会の大城順子さん(59)が、ミーグスクやクーグスク、友利之御嶽など城跡内の遺跡や拝所を紹介した。
 参加した平野雅子さん(42)=南風原町=は「太陽や土、葉っぱから自然のエネルギーを感じながら、いい汗をかけた」と話し、すっきりとした表情を浮かべた。
 講師の玉城類さん(36)は「祖先に感謝する沖縄古来の拝みと、自然や命に感謝するヨガは通ずるものがある。ガイドの説明を受けて歴史を理解した上でヨガを行ったので、より深く自分と向き合うヨガができたのでは」と語った。